奄美大島で出会える生き物たちを紹介します。
このページは、写真や情報が集まった種類から少しずつ追加していく図鑑形式のページです。
チョウの仲間

黒い翅に青緑色の帯が前後の翅を貫くように入る、飛翔の速い美しいアゲハチョウ。クスノキやタブノキなどクスノキ科の樹木を食草とし、奄美大島の島内各地で見られる。年に数回世代を繰り返す多化性で、暖かい時期は長期間にわたって姿を見せる。

白地に黒褐色の亀甲状の模様が広がる、他に類を見ない翅を持つチョウ。紀伊半島以西から南西諸島にかけて分布し、奄美大島でも見られる。幼虫はイヌビワやガジュマルなどクワ科の植物を食べる。成虫のまま越冬し、暖かい時期は春から秋遅くまで世代を繰り返しながら姿を見せる。

翅の表は青紫色、裏は灰褐色の地に白い筋と黒い斑紋が並ぶ、小型のシジミチョウ。台湾や東南アジアなどに分布し、日本では2000年代から南西諸島、さらに九州・本州へと広がった。奄美大島には2007年に侵入して定着し、幼虫がソテツの若葉を食べるため、島内各地のソテツに大きな被害が出た。成虫は6月から11月頃に多く見られる。

淡い水色(浅葱色)の斑紋を持つ、ふわふわと優雅に飛ぶマダラチョウの仲間。奄美大島以南に分布し、幼虫はツルモウリンカを食草とする。気温15度を下回る冬の日には、谷間の樹林内に数百頭単位で集まって集団で越冬する姿が見られ、奄美大島の冬の風物詩として知られている。
トンボの仲間

国内では奄美大島にのみ生息が確認されている希少なトンボ。黒い体に深緑色の光沢を持ち、透明な翅には藍色の紋様が入る。抽水植物の茂る池を好み、オスは水面近くを飛びながらメスを待つ。生息地・個体数が極めて限られることから、種の保存法により国内希少野生動植物種に指定され、捕獲が禁止されている。

チョウトンボの南西諸島に分布する亜種で、奄美大島から沖縄・宮古・八重山諸島にかけて広く見られる。体長は約40mmで、翅にある濃い褐色の斑紋の大きさや形には個体差が大きい。池や水田の周辺を、翅をひらひらとさせながら飛ぶ姿はチョウのようにも見える。

体長およそ65mm。奄美大島・徳之島・沖縄島に分布し、山地の森に囲まれた薄暗い渓流の上流から中流にすむ。体は青緑色の金属光沢をもち、黒い翅は光の加減で青く輝く。奄美大島のものは沖縄島のものより、翅の青く光る部分が広い。成虫は2月下旬から12月頃まで、長い期間見られる。
バッタ・コオロギ・キリギリスの仲間(直翅目)

奄美大島・徳之島に分布する日本固有種。体長は雄で10mm前後、雌で14.5mm前後。前胸背板が扁平に広がった姿が特徴で、落ち葉の積もる林床などに生息し、周囲の色合いに紛れる保護色を持つ。動きは素早く、驚くと跳ねて逃げる。

奄美大島と徳之島にすむマダラカマドウマの仲間。本土のマダラカマドウマ(体長20〜34mm)より大きく、体のまだら模様ははっきりしない。翅はなく、長い触角とよく発達した後ろ脚をもつ。歩き回るよりも、小さく跳ねて移動することが多い。夜の森で見られ、成虫は夏から秋にかけて姿を見せる。

体長はオス12〜24mm、メス17〜27mm。名前のとおり翅がごく小さく目立たない、中型のコロギスの仲間。静岡県以西の暖かい地域から南西諸島にかけて分布する。体はだいだい色がかった褐色。昼間は口から出す糸で葉を綴り合わせた巣に潜み、夜になると出てきて、ほかの昆虫などを捕まえて食べる。

体長31〜35mmとやや大型のコオロギに似た仲間。奄美大島・徳之島をはじめ南西諸島に広く分布し、名前の通り朽木の樹皮の下などに潜んで暮らす。夜になると「グィーー、グィーー」という特徴的な声で鳴く。暖かい地域では季節を問わず、一年を通して成虫の姿が見られる。

名前に「コオロギ」とあるが、分類上はマツムシの仲間。トカラ列島以南の南西諸島の森林に生息し、奄美群島では8月下旬頃から成虫が現れる。樹の幹に昼夜を問わず群れることが多く、「シッ、シッ」という声で鳴く。個体数が多く、爬虫類や鳥類にとって重要な餌にもなっている。

宝島・奄美大島・加計呂麻島に分布する樹上性のコロギスの仲間。体長よりはるかに長い触角を持ち、昼間は自分の出す糸で葉を綴り合わせた巣に潜み、夜になると這い出して活動する夜行性。肉食性が強く、他の昆虫を捕食する。警戒心が強く、なかなか見つけることができない。

伊豆半島以南の暖かい地域に分布するキリギリスの仲間で、奄美大島をはじめ南西諸島でも見られる。夏の終わりから鳴き始め、秋が深まるにつれて「ギュルルルルルー」という騒々しい声で盛んに鳴くようになる。鳴き始めは「ギューッ、ギューッ」と間隔を空けた声だが、次第に途切れない連続音になっていく。
NIGHT FIELD TOUR
ガイドと一緒に、生き物を探しながら夜の森を観察できます。
ナイトツアーの内容や料金はこちら →