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CREATURES / BEETLES

甲虫

夜の森で出会う、姿も暮らしぶりもさまざまな甲虫たち。アマミノクロウサギの糞を利用する糞虫から、灯火に飛んでくるカブトムシまで、奄美で見られる甲虫の一部を紹介します。

図鑑ページについて

甲虫は奄美大島だけでも非常に種類が多く、専門的なグループも多いジャンルのため、このページでは写真や情報が集まった種類から少しずつ図鑑形式で紹介しています。写真や名前をクリックすると、それぞれの詳しいページを見ることができます。

ここで紹介する甲虫の多くは奄美大島・徳之島にしか分布しない固有種や希少種で、種によっては法律や条例により採集が禁止されています。観察は生き物にも環境にも負担をかけないよう、そっと行いましょう。なお、人の活動にともなって島外から持ち込まれた外来種も含めて紹介しており、これらは在来の生き物と区別して掲載しています。

奄美で出会える甲虫

糞虫

アマミヒメケブカマグソコガネ
アマミヒメケブカマグソコガネ
コガネムシ科マグソコガネ亜科アマミヒメケブカマグソコガネ Gilletianus atsushii (Ochi, 1986)

奄美大島に生息する、採集記録が非常に少ない希少なマグソコガネの仲間。1986年に越智輝夫によって *Aphodius (Trichaphodius) atsushii* として記載されたが、その後の分類の見直しによって現在はGilletianus属として扱われている。アマミノクロウサギの糞を利用して暮らしていると考えられているが、生態についてはまだ分かっていないことが多く、採集例も限られる。

観察期 4〜6月
アマミセマダラマグソコガネ
アマミセマダラマグソコガネ
コガネムシ科マグソコガネ亜科アマミセマダラマグソコガネ Chilothorax ohishii (Masumoto, 1975)

奄美大島・徳之島にのみ分布する固有種。1975年に桝元敏也によって *Aphodius ohishii* として記載されたが、現在はChilothorax属に含められている。アマミノクロウサギの糞を主な餌とし、秋から春にかけてよく見られる一方、夏場はほとんど姿を見せない。

観察期 10〜4月
マルダイコクコガネ
マルダイコクコガネ
コガネムシ科ダイコクコガネ亜科マルダイコクコガネ Copris brachypterus Nomura, 1964

体長13〜20mm。奄美大島・徳之島にのみ分布する固有種で、後翅が退化しており飛ぶことができない(徳之島には別亜種が分布)。夜間、山地の森の中を歩き回ってアマミノクロウサギの糞を探し、糞玉の下に穴を掘って前脚で後ずさりしながら引きずり込む習性を持つ。分布域がごく限られる上、移動性に乏しく過去の採集圧による個体数減少が大きいことから、環境省レッドリストで絶滅危惧II類(VU)に指定されている。

観察期 1〜12月
採集禁止(国立公園指定動物・条例指定希少野生動植物)、環境省レッドリスト:絶滅危惧II類(VU)
オオシマセンチコガネ
オオシマセンチコガネ
センチコガネ科オオシマセンチコガネ Phelotrupes oshimanus Fairmaire, 1895

体長20mmに達する、日本産センチコガネ科最大種。奄美大島・徳之島にのみ分布する固有種で、秋から冬にかけて活動し、アマミノクロウサギやイノシシの糞に集まる。糞を前脚で抱えるようにして後ずさりしながら引きずり、自分の巣穴まで運び込む独特の習性を持つ。鹿児島県レッドリストで準絶滅危惧に選定されている。

観察期 9〜1月
鹿児島県レッドリスト:準絶滅危惧(NT)

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